黒羽じゅんさんのウサギの器 |
擬人化したウサギによって、人々の暮らしの様々なシチュエーションが情緒豊かに、時にユーモラスに描かれます。
サンマを焼くウサギ、千鳥足の酔っぱらいウサギ、温泉につかりいい気分だったり。花咲か爺、かさこ地蔵、ジャックと豆の木などー童話や昔話の世界にも導いてくれます。
古来、ウサギをデザイン化した絵付けは良くありますが、これほど「人間」味豊かなウサギを登場させているのは黒羽ワールドならではと思います。
ここでは1点、日本酒の瓶を背にしたウサギの飯椀をご紹介します。

カレンダー
カテゴリ
以前の記事
2014年 07月 2014年 04月 2014年 02月 2012年 08月 2012年 02月 2011年 07月 2011年 05月 2010年 08月 2010年 05月 2009年 10月 2009年 07月 2009年 03月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 01月 2007年 10月 2005年 12月 2005年 07月 2005年 02月 MENU
検索
記事ランキング
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
2014年 07月 29日
黒羽じゅんさんのうつわにはいつもウサギが登場します。。
擬人化したウサギによって、人々の暮らしの様々なシチュエーションが情緒豊かに、時にユーモラスに描かれます。 サンマを焼くウサギ、千鳥足の酔っぱらいウサギ、温泉につかりいい気分だったり。花咲か爺、かさこ地蔵、ジャックと豆の木などー童話や昔話の世界にも導いてくれます。 古来、ウサギをデザイン化した絵付けは良くありますが、これほど「人間」味豊かなウサギを登場させているのは黒羽ワールドならではと思います。 ここでは1点、日本酒の瓶を背にしたウサギの飯椀をご紹介します。 ![]() ▲
by seigendo
| 2014-07-29 16:02
| 器つれづれ
2014年 07月 06日
村田森さんに2日間在廊いただいた個展が無事終わった。
うつわ作りへの熱い思いが伝わってくる作品が大きな11箱に詰まって個展前日に届き、準備は夜10時過ぎまでかかった。しかし、どんな作品が入っているのか楽しみながらの作業です。 古典的な染付、白磁、瑠璃釉、陽刻と相変わらず多彩な器たち。彼の家族になっている狼犬やアヒル、🐗うり坊など暮らしの中から拾い出したモティーフが愛らしい器もあります。 切り絵を作って着色した影絵のタイプ、最新作のデルフト風の洋風陶器も加わっています。 中でも私が一番釘づけになった器は、染付輪花雁文皿でした。魅力的なうつわとの出会いこそ、この仕事の喜びです。後で伺うと、村田さん自身も納得の仕事のようです。 ゆったりとして力強い筆致で描かれた絵、呉須の色合いも渋く、絵付けの雰囲気に馴染んでいます。この器との出会いこそ、私にとっての個展での収穫です。 このような作風で「村田森の染付」を深め、広げていって欲しいと思いました。 最初が雁文皿です。以下、幾つか出展作品をご紹介します。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ▲
by seigendo
| 2014-07-06 14:04
| 器つれづれ
2014年 04月 05日
金澤のおしが原工房で製作中の彼女に偶然お会いして、それからのお付き合いです。
もっぱら辰砂釉での制作に取り組み、還元焼成の釉裏紅やつや消しの黒が魅力的なうつわが特徴です。端正で美しい造形には、高い品格を感じさせます。 何とも渋い黒のマット釉に、内側が赤いマグカップは、最新作。これまでにも片口酒器やぐい吞みでは同じ技法で作っていましたが、マグにも応用して作ってもらいました。 赤い線模様のマグは、お尻ぷっくりマグ、ふっくらとしたボデーが魅力です。 赤い湯呑も従来のよりやや大ぶりにしてもらいました。深紅にに輝くこの湯呑も、緊張感のある造形でふくよかなラインを生み出しています。 1979年 高知県生まれ 沖縄県立芸術大学美術工芸学部卒業 金澤卯辰山工芸工房終了 金澤おしが原工房を経て、2009年金沢市内に工房設立。 朝日現代クラフト展、高岡クラフト展で入選。 ![]() ![]() ![]() ▲
by seigendo
| 2014-04-05 11:33
| 器つれづれ
2014年 02月 13日
粉引、井戸、焼締、志野、灰釉、白釉ー日本の陶芸の本流を歩む、若き俊英というべきでしょうか。
端正で品格のある佇まい、味わい深いやきものです。 何よりも、作陶に取り組むひたむきな姿勢が伝わります。 1975年京都生まれ。土楽窯・福森雅武氏に師事し、10年の修業を経て2004年に伊賀丸柱に築窯。 うつわの一端をご紹介します。 ![]() ![]() ![]() ![]() ▲
by seigendo
| 2014-02-13 12:27
| 器つれづれ
2014年 02月 06日
アーティスト・村上隆が主宰するKAIKAI KIKIぎゃらりーで開催した村田森の個展に行ってきた。
とにかく天井が高く、広い会場に小さなうつわを展示するわけだから、へたをすると会場負けしないかが心配になる。しかし、その数とエネルギーに満ちた作品は、堂々と土ものの存在感に溢れ、圧倒された。 元麻布のぎゃらりーに朝一番で訪ね、まだ開場前の時間帯だったが、お願いして見せていただいた。 韓国に3週間滞在し、その土地の土を使い、借りた穴窯で焼成し、まさに一発勝負のような作陶で、ここまで仕上げる力量に感心させられる。 洗練された白磁や染付の仕事をこなしながら、一方で、土ものの器も魅力的にこなす村田さんの仕事の幅広さを再認識した展示会であった。 青玄洞でも、6月26日から村田さんの個展が始まる。待ち遠しい。 KAIKAIさんで私個人として求めた器3点をご覧になりますか。もちろん、販売用ではありません。 ![]() ![]() ![]() ▲
by seigendo
| 2014-02-06 14:56
| 器つれづれ
2014年 02月 04日
柴山さんの個展の時に登場した器のいくつかをご紹介します。
既に売れているものですので、すぐお求めにはなれませんが、写真でお楽しみください。 トミヨ(トンギョ)の図の大皿 26センチ四方 作者解説「湧水のある河川や細流に生息し、水草に巣を作り、オスが卵を守り子育てする」 イトヨ(トンギョ)の四方皿 18センチ四方 作者解説「海から川に来てオスは水底に水草で巣を作り卵や幼魚を守る。オスはお腹が赤くな る。(婚姻色)」 刺し網の図 ソイ、ゴッコ、ヒラメ、ハタハタ、マガレイ,カワハギ、ホッケ、ウスメバルなど 10センチ四方 ![]() ![]() ![]() ▲
by seigendo
| 2014-02-04 16:58
| 器つれづれ
2012年 02月 04日
![]() 二人の陶芸家の夭折も痛切に心に残る。 青木亮さん、そして中野和馬君。共に陶芸への情熱とひたむきさにおいては余人をしのぐと思う。 青木さんは日本の伝統的なやきものへの道に踏み込み、土と焼きにこだわった作陶に足懸かりを感じていた矢先に、病に倒れた。 当初、美術家として出発し、1985年に山梨県に陶工房を設立し、陶芸家として歩み始めてた時には既に30歳を超えていたから、遅い出発といえる。 初期の作品は荒削りで、肌合いもザラザラとした器に私もたじろぐところがあったが、不思議と人を惹き付ける魅力があった。古い農家を根城にしたその後の10余年の彼の渾身の作陶活動は、単に野生的な魅力にとどまらず、うまさと品格を備えた器へと昇華させていったと言える。 2003年に登り窯を完成させ、その焼きに手ごたえを感じ始めた2005年5月、個展準備のため薪窯に取り組む渦中に倒れ、6月4日ウイルス性脳炎のため急逝した。遺作はその後、東京・桃居で披露されたが、その年11月に予定されていた青玄洞での個展は果たされずに終わった。 ![]() 中野君は、洋陶を思わせる色彩感覚と斬新な造形で、その才能を感じさせる作陶家であった。カップ1つにしても、独特の彼の形があって、表情豊かな色彩がまたその魅力を引き出していた。 多治見のギャラリーで作品に触れ、早速彼を訪ねたが、案内された工房は、一面緑濃い茶畑の丘の中にあった。印象に残ったのはその景色だけではなく、若々しく爽やかな彼の人柄と姿であった。 大学卒業後いったん就職したが、まもなく退職し、デンマークに渡りアートアカデミーで陶芸を学んだ。1995年に独立し、個性的なうつわ作りで脚光を浴び、2005年にはNHK・BSで紹介されるなどその評価は高かった。 青玄洞でも二度ほどミニ個展をお願いした。静岡空港もできたので、是非北海道に行って本格的な展示会をしましょう、と話していた彼。海の近いところに新工房もでき、これからというときに心臓発作で急逝。2009年、享年43歳。 僕にとっては理不尽ともいえる突然の二人の作家の死。沢山の若い陶芸家が輩出するが、独自の作風と情熱、限りない未来を感じさせてくれる陶芸家はそう多いわけではない。二人の残してくれた輝きをどこかで引継ぎ、台頭する作家が現れることを念じる。 ▲
by seigendo
| 2012-02-04 16:06
| 器つれづれ
2009年 07月 27日
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 使われるために作られた美しいモノ。工人の思いと鍛えられた手わざから生まれたくらしの道具、手仕事の逸品が賑やかに集う展示会です。 中野幹子さんの硝子は、都会的なセンスと絵心から生まれたモダーンなうつわです。かねてから注目し、アプローチはしていたのですが、出産などもあって作品を頂くのが延び延びになっていましたが、今回ようやく出展の運びとなりました。 長谷川まみさんの銀の匙は、素朴で味わい深い、ただひたすら打つことから生まれる槌目のスプーンです。 新宮州三さんは木を刳り、繊細な感性で形を創り、さらに漆を塗り重ね、艶を消した独特の漆黒の作品で注目される木工家です。盆、木箱、器など約10点を出品します。 大蔵達彦さん木地作り、塗り共にこなす漆芸家。野趣に富んだ根来の器が持ち味で、ざっくりとした風合い、古色帯びた塗りの具合がなんとも魅力的です。 成田理俊さんは群馬の鉄工芸家、家具、インテリアの小物から器まで幅広く作ります。鉄の持つ素材的な魅力を生かした仕事に注目です。 内田京子さんは白生地の焼締がほんのりとした温かみをかもします。ナチュラルなくらしにフィットする器でしょうか。人気作家・内田剛一氏の奥さん、子育て中でもあり、久しぶりに作品が届きます。 若杉聖子さんは、美しく可憐な白い器が素敵です。展示会のDMをしばしば頂いていたのですが、住所が不明。色々探した挙句,やっと見つけた次第です。 このほか、白木屋傳兵衛の江戸箒や、高光俊信氏(オープンスタジオ)の箒、ちりとり。会津雄国の竹籠など手塩にかけて生まれたくらしの道具の面々が集います。ご期待ください。 ▲
by SEIGENDO
| 2009-07-27 18:23
| 器つれづれ
2008年 01月 25日
![]() うつわの店を始めてまだ日の浅いころ、柴山さんの個展を開いたときのことを印象深く思い出します。作品を搬入するために開催初日の前日夕刻、伊達の工房に着いたときにはまだ窯から出せず、やっと窯出しが終わったのはすでに夜半、一刻も早く札幌に戻りたい私に、熱心に説明します。 「この皿は、秋草に朝露が付いているよ、コオロギもいるだろ。こちらの背景の朱は、夕映えを表現しているんだよ。スゴイッショ」 細やかな情景描写のうつわは、説明があいまって、その魅力が伝わってきます。彼の自賛もふむふむと納得し、嫌味になりません。 それから値段を決めて、包んで、真っ暗な美笛峠を越え店にたどり着き、展示を終えた時には、白々と夜が明けていました。 いうまでもなく北海道を代表する器作家です。しかし、美術工芸品作りを目指すのではなく、あくまでも食器作りを本領としています。 彼は、常に彼を取り巻く自然と暮らしの中で、うつわに描く素材を見つけます。それも、動植物の単なるスケッチではなく、四季の移ろいの中で変化と生態をじっくり観察することに裏づけされた巧みな表現と構想力が秀逸です。 例えば、こんな器です。 鮭の産卵から海洋に出て成長し、また川に上ってくる「サケの一生」 田植え、稲穂が実り、稲刈り、そして雀が落穂を拾う初雪のころー田園のたたずまいがしっとりと描かれる「田んぼの四季」 ヤマベ、イワナが泳ぎ、リンドウや水引草が茂る川辺の「釣り人」 庭を走り回る鶏、自家菜園の大根やにんじん、森の中のきのこ採り 津軽海峡のイカ漁、色々なカニや海の忍者「[たこ]などユーモラスに、巧みに描く海の魚の生態―等々、多彩です。 美しく、写実的に草花を描く作家、古伊万里の写しを得意とする作家は珍しくありませんが、彼ほど絵の題材が豊富で、創意性と滋味溢れる絵を描く作家は稀有と言っていいでしょう。彼のこだわりと筆力をして、カニは、単にカニでなく、「イシガニ」「クリガニ」「ベニツケガニ」「ヒラツメガニ」でなければならず、しかもオス、メスの違いさえ描きます。砂にもぐったカニの眼だけがのぞく情景も実にかわいい。 骨董から学んだ表現技法、灰色の胎土、しっとり落ち着いた発色の探究などがあいまって、独自性を際立たせています。いつも熱く、人に「すごいショ」と言わせるうつわを作ろうとしているその情熱と研究心こそが、その柴山ワールドを生み出しているのです。 あくなき骨董収集で、彼の工房は古伊万里の山。古伊万里の「写し」などは毛頭念頭にありません。そこから学ぶのは、古い器にある表現技法と発想を汲み取ることなのです。 常に、自然に学び、骨董に学びながら作り、フアンを飽きさせない彼の器は、これからもまた進化が続くでしょう。伊達在住時代の器には川魚と山野草の絵が多く、函館の漁港がある部落に住む現在は海の風景と海の魚がテーマにになっています。今も近くの山に植生している珍しい山野草の研究に余念が無い柴山さんですから、また新たなモチーフの器が登場するに違いありません。 [写真説明]酒次ぎ(片口) 水温むころ(桜咲き) 42,000円 ▲
by seigendo
| 2008-01-25 16:27
| 器つれづれ
2005年 12月 03日
![]() (写真・正木春蔵氏とはオープン時からのお付き合い) 器専門店を開いてはや22年。ずぶの素人からの出発でした。なんの経験もなく、なんの修行も経ないで業界紙記者からいきなり、転身を図りました。 初めはただただ‘わが感性’(?)を頼りにしての器選び。最初のころは、雑然とした陶房の中で何を選ぶべきか、困惑することも多かったのが実情です。 どのような器屋にしていくか。基本的な考えは決めていました。この業界には、民芸、クラフト、伝統工芸などなど色々の陶芸理論と運動体があります。これらの潮流、ジャンルにとらわれず、いいものはいいの自由な精神で器を選び、主に個人作家のつくった「日常の器」を扱っていく。従来の民芸店、クラフト店、あるいは陶芸ギャラリーとはやや趣が違う方向性をもったスタイルといっていいでしょう。 青玄洞よりも数年オープンが早い東京のサボアヴィーブル、花田が同じスタイルの先輩格で、正木春蔵、平川鐵蔵、藤井敬之などなど才能ある器作家がここから巣立っていきました。彼らは、公募展のキャリアを積み主に観賞を目的とした作品で勝負を掛けていく従来の陶芸家と違い、日常使いのうつわに用と美を追求する工芸家といっていいでしょう。この時期に輩出した作家の層が厚く、その後のうつわブームを彼らが牽引したといえます。 東京・乾ギャラリーのオーナー・茂木さんも草創期の青玄洞を支え、育ててくれた一人です。若手作家の登竜門としての役割を果たしていたこのギャラリーの女ご主人は、威風堂々としたおばちゃんで、器の見方から作家の紹介までまだ駆け出しの私の指南役として、面倒を見てくれました。 ヨチヨチ歩きの私でしたが、次第に、眼は育つもの。古陶磁美術館を訪ね、名品をしっかり目に焼き付けようと見入ったりもしましたが、何よりも水準の高い陶芸を日々あつかっていますと、おのずから目の基準のようなものができてくるようです。そして、単に目利きというだけではなく、器の良し悪しを価格に換算する「値踏み」というプロの仕事の領域に入っていきます。 (2005.12.3) ▲
by seigendo
| 2005-12-03 13:38
| 器つれづれ
|
ファン申請 |
||